(時間よ、このまま止まってくれ――!)[これから修学旅行だと言うのに、叶うと傍迷惑極まりない願いを心で口走れば。そんな願いは即却下といわんばかりに響くアナウンス>>0:#4に小さく舌打ちをするが、]……聖前…ごめん。[文句を言いながら自分の席に帰って行く彼を見送れば、ようやく状況に気がついたがもう遅い。耳は小さな呟きの中に『サイテー』と言う単語を、しっかりと拾い上げて肩を落とす。]