[インターホンから響いてきたのは>>30少女の声。私やアイリとそう変わらないか、もう少し若いくらいだろうか。]
アイリの‥‥友達?
[確かに懐っこいアイリには友達が多い。それこそ旧知の友人ならば私の至り知らぬところであるし、それ自体は不思議ではない。]
‥‥‥。
[ソフィヤと名乗るその少女。どう考えたって怪しいのは間違いない。
本来ならば「明日にでもまたお話を」と、取り付く島もなく追い返していたかもしれない。
だけど、私が言葉をつぐみ躊躇う様子を見せたのはソフィヤの演技が実に真に迫っていたためか。それだけ彼女の言葉には"淀み"が感じられなかった。]
‥‥分かりました。この場で良ければ。
[そして彼女の持ちかけた言葉にまんまと了承をしてしまう。
ーー私はこの時、気が付くべきだったのだ。致命的で決定的な不自然さに。何故この少女がここにアイリが匿われているのかを知っていたことを。]