[幸い、針で指をつくことも糸を切ることも無かった。来訪者が誰か分かったのも併せて、安堵の息を零して]いらっしゃい、クララ。邪魔なんかじゃないよ、大丈夫。お客さんがいなくて暇をしていただけだからね。クララは、図書館の帰りかな?忙しくなかったらだけど、お茶でも飲んでいくかい?[作家志望の花精が図書館に通う頻度もそれなりだから、なんとなしに問いかけて。自分のすぐそばの椅子を引いて座っていったら、と態度で示せば実際に邪魔ではない証明にもなるだろうか*]