― 天上宮・城下 ―やあ、今回もいい出来みたいだな。……うん、先代殿を追い越すのも、そう遠くないよ、これなら。[光を弾いて煌めく飴細工の並んだ屋台の前、まだ若そうな店主に向けるのは穏やかな笑み]いや、先代殿の真似をする必要はないよ。君の細工は君にしかできない良さがあるからね.[技術不足かと嘆く店主にそんな言葉を投げかけて。色鮮やかな細工をのんびりと検分していると、ふと、覚えのある気配を感じて]