ーレストラン―
[もはや顔なじみとなった店内を慣れた調子で歩き、スタッフの一人に声を掛ける。
可愛らしい女の子>>14 だ。
そして、バックからブーケと数本の花を取り出していつものように手渡した。]
これ、いつもの。
ええと、ブーケがデルフィニウム中心で作ってあるわ。
あとはシャクヤク。何色か用意してみたの。
一輪挿しがおススメよ。
[花は手入れをすれば割と長く持つが、乾燥する船内ではどうしてもその寿命が早くなる。
そのため、レストランには定期的に花を差し入れるようにしていた.
……たまにデザートなんかオマケしてくれるから、ちょっと嬉しかったりする。
そんな会話をした後、席に座り、軽く注文を告げる。
*グリッシーニ*と*カンパーニュ*、それにコーヒーとサラダ。
料理を待っている間にぼんやりと周囲を観察すると、相席している男性達>>14 >>18を視界に入れ、おや?と首を傾げた。
確かどちらも船員で、……片方はサボリの常連様だった気もする。>>9]
(とはいえ、年中サボリの自分からすれば、良く働いている方……かもしれないな。)
[そんなことを思いながら、もし視線が合えばにこりと笑ってひらひらと手を振り。
注文していたものが届けば、舌鼓を打ったのである。**]