人狼物語−薔薇の下国

403 軍人の絆


陸軍諜報部候補生 セルウィン

[甲板を叩く硬い踵の音が耳に入ると同時に、後方から届く声に意識が向いた。]

ソマリ…、教官……?

[その名を口にするや、は、と焦った様子で体裁を取り繕う。

よりにも寄って、一番見られたくない相手、その人だ。
腕を見込まれて望んだこの特別訓練。
その訓練すら始まっていないというのに、醜態を晒すなんてことはしたくない。

肩口にソマリの手がかかるよりも束の間ばかりか早く>>14、力の入らない四肢を鉄柵で支えながら立ち上がる。]

お気づかいなく、俺なら……っ、う、わっ…!

[波で揺れる船体にバランスを崩し、咄嗟、ソマリの左腕に縋るように勢いよく倒れ込んでしまう]

(32) 2016/01/19(Tue) 19:22:49

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