[深層には更なる数の敵が待ち構えていた。
とてもではないが一薙ぎで倒せそうにない。
落下しながら両目を見開き、大剣を頭上に構える。]
戦神よ!誉れ高き汝の力を以て、
勝利の道を指し示したまえ!
此処は、聖域である!!
[張りつめた糸を弾いた時に似た高音と共に、聖印の魔法陣が少女を中心にして広がり、巣の直径と等しい大きさにまでなった。]
―エクラ・サンクチュアリ!!
[喉の奥から叫びと、身の内に潜む光を迸らせる。
魔法陣から魔物どもを浄化する光が溢れ、大剣に集まる。
充分に溜まったところで――振り下ろす!!]