[後ろへと続く跡が幾つか増えた頃か。男はそう広くもない広場の一角にある、パン屋>>15の前へと立つ。店の主人は中にいるのかいないのか。そんなことは知る由も無いから、トントンと戸を叩く。留守のようなら置き土産をすればいいだけの話。] おーい、オットー。いる?[声も掛けてみれば、店の中に反応はあっただろうか。]