― 湖畔・社前 ― ああ、来たねぇ。[橋を渡ってやって来た者たちの姿に、神魔は楽し気に笑む] 如何にも、わちきがこの森の主にして、『願いの珠』の守護者たるもの……『菫青石の神魔』さね。[投げかけられた問い>>30に、名乗りを返して。それから、僅かに目を細めた] さぁて、紫羅欄花に呼ばれたお二人さん。 主らには、願いを叶える権利がある……が。 残念なことに、ふたつばかし叶えてやれない願いがある。