……ぼくのこの在り方を見て、すぐに信じろ、というのは無理かも知れないけれど。『世界』の在り方に対し、天界からの干渉は一切、ない。……勿論、個々の信仰に応え、奇跡を齎す……という事は起こり得るけれど、それもほんの一部だ。天界は世界との距離を一定に保ち、均を図る。ぼくという存在は、その盟約の証のようなものなんだよ。[僅かに眉を下げた表情でそこまで告げて。ほんの一瞬、神子は目を伏せた]