― 宝箱の前で・回想 ―
確かにペーターの言う通り、銃は遠くから狙うことが可能だな。
[紙幣は銃よりも強くないというペーターにまずは然りと頷いてみせる。]
でもな?僕はこう思うんだ。
例え相手が銃でも、素早く動いて標準を合わせないようにさせて相手を焦らせる。その間に距離を縮めて紙幣が当たる範囲に入り込むことができれば・・・十分戦うことができるってな。
[これは元々己の爪と牙が武器――即ち近距離用の戦いをする人狼だからこそ出てきた発想かもしれない。]
・・・。
[宝箱を覗き込むペーターの横で、さて何が出てくるかと楽しみにしていると。]