人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


軍師 ベネディクト

[その後、カレルが去ってからはひとり物思いに耽っていた。]

(君は「人間」を護るために起ったのかもしれない。
 けれど僕は「人間を護る為に起った君」を支えるため、ここにいる。)

[汚れ役を引き受けてでも、というのは僕の決意。
それを理解してもらおうとは思わない。]

 ……それにしても、「お前自身を含めて」ときたか。

["駒"というのは自分自身とて例外ではないと考えていた。
無論、カレルただひとりを除いて。
もしも仮に、僕の存在がカレルの足手まといになることがあったなら、きっと僕は迷うことなく自らの命を断つだろう。
そう、思っていたのだけれど。]

 ――ああ、そうだった。
 そんな君だからこそ、僕はついて行くことに決めたんだったな。

[なにか納得したように、不思議な笑みを浮かべるのだった。]

(31) 2014/09/20(Sat) 13:42:34

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby