― 湖畔 ―[旗布の用意を終えた師が、二人組が接近するより少し前、こちらへと言葉を寄越した>>20] 彼らの願い……ですか。[その問いに少々困った顔を向ける] 気にならなくはない、のですが……。 聞いたところで、試練から下りる訳にもいかないですから。[彼らもまた、何かを背負った者であるのだろうか。 主と従者らしきその関係は、確固としたものと見える]