ーNルーム>>2:383ー
[船内の警備や設備について話した後の事だったか
彼から『自分の事も大切に、もしもの時は自分の身もちゃんと守るように』、そういった事を言われた]
えっと…その言葉は嬉しい
けど、これが僕の仕事だから……
それにまぁまぁ力はある方だし…僕は大丈夫
寧ろカークさんの方が心配だ、自分の事も大切にって部分がさ
誰か1人を警護に付けてくれって思う、僕がそうしたいくらいだ
[普段から周りの人々を守る事しか考えない為、いざ自分が身を案じられたりすると仕事と訓練で鍛えた事を言い誤魔化してしまうのだ
誤魔化したところで彼には通用しないだろうが
そして彼の身を案じれば『俺のことは心配するなよ』なんて言葉が返って来ただろうか
その時はハッキリ答えただろう、『嫌だ』と
父も最後のあの時その言葉を言い、そして2度と帰って来れない姿になってしまった
目の前に居る彼もそうなってしまわないか、その一言を聞いただけで怖くて仕方なくなったのだ
『嫌だ』と言った時、そんな心境も表情に現れていたかもしれない**]