人狼物語−薔薇の下国

176 ねぼすけ狼とうさぎさんの黒い森


流民 ロー・シェン

 ――逃げた、ところで…、

[そう、逃げたところで残りの面々の中に
本当にオオカミさんがいるとするのなら、無意味なのだ。
どうする事が最良なのか――

考えながら歩んでいると、笛の音に鼓膜を擽られた。
導かれるように沢へと近づき、奏者の背に気づく。

カスパルの少し後ろを陣取って、
川のせせらぎと笛の音のセッションへと耳を澄ませた。
仄かな哀愁さえ感じる繊細な笛の音色。

曲が途切れた後、ずっと考えていたひとつの疑問を
カスパルへと投げ掛けた]

(31) 2014/04/16(Wed) 13:58:23

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