[嗚咽を抑える様に口元を覆い、目眩を感じたのか覚束ない足取りで壁際へ逃げる。かつての幼馴染みを虚ろな目で見つめていたがフリーデルに視線を映す。昨日まではフリーデルの過去を知らぬ振りをするつもりで、どの様な不徳を重ねていようがアルビンは気にしなかったが、そう、人は心変わりをする生き物だった。]あんたが… やったの か?[わなわなと震える唇で問いかける。その声はか細く女の耳に届いただろうか。**>>22]