(てかこれ、思ってたよりも面倒かも、なぁ。)[これまで、揺らされる事などほとんどなかった、記憶の糸。彼女の細やかな仕種にそれが揺らされている。別にそれが不快とかそういうわけでもないが――言いようもなく、もどかしくて。こんな状況から早く抜け出すためにも、と先を急ごうとしたわけだが]