―0日目・PM8:00・中庭―……ああ、こんばんは。そのとおり。だが、逢瀬を邪魔するつもりまではなかった。[魔獣の赤い瞳に射竦められながらストレートな問い>>30をぶつけられれば誤魔化す意味も薄いと両手を挙げて応じた。分かりやすい降伏宣言、ホールドアップだ。とはいえ相手の笑みは友好的なそれ。魔獣の体勢も穏やかであるならすぐに退く必要もないだろうとの計算から、こちらも惚けた笑みを作って戯れめいた問いを放つ]如何にすれば許しを頂ける? シェーンベルクの君よ。