小隊長はミヒャエルだ。息子の方の、だが、父親に負けぬ才覚があると、私は見ている。[ 問われた名を告げて、返された納得の声に>>15男は、じっと、軽い調子を崩さぬフェリクスの顔を見つめた。 ]名を聞いて思い当たるなら、間違いはないな。彼等は、近い将来のゼファーを担う若者達だ、よろしく頼む。[ 本当にやる気のない指揮官ならば、己の旗下に無い若年兵の事を記憶に止めようとするはずもない。そう指摘する代わりに、男は小さく頭を下げた。* ]