[グン、と加速すれば、風すら切り裂き、天空の城へと一直線。 頑丈な獣に減速などと言う器用さは備わっていない。 幻想的とも言える前庭と、災厄のように落ちる漆黒の巨躯。 対等に会話を選ぶ巫>>26とは酷く対照的に、大理石を砕きながら着地しようか。王の到着を鑑みての露払いも含み、ドンッ!と前庭の一部を衝撃波で破壊しながら。 ――――― 騎馬ではないと再三繰り返した身。 無論ながら、乗り心地は保証外である。**]