― 黄砂の村 近く ―>>26[鋭い風の刃は、シェットラント自身をも切り裂いた。それは常の冷静さとはかけ離れた姿だ。真空の刃が彼我の肌を裂く中で、剣を持つ手に力が篭る。] ────── 、貴様が、[落とした声は暗く、どこまでも低く。あたかもかつて、彼を彼女の敵として憎み続けた日の如くに。]