【琴平】か、山桜を見るには遅かったな。[部屋に荷物を収めるとまず窓を開けて、間近の葉桜を一枚撮影。日記代わりにキャプションをつけ記録として残す。湿った空気の中に潮の香りを嗅いで、海の近さを身を以て知った。廃墟とは趣が異なるが、建築はこちらも相当古い。私は館の中から散策をとカメラ片手に談話室に向かった。] どうも、また会いましたね。 お疲れですか?[見覚えのある格好、ローズマリーの姿を認めると声をかけた。>>9**]