──消すしかないのかなぁ[怖い声だった。誰一人いない路上で呟いた言葉は誰の元へも向かわず、ただ空中へと溶ける。このままじゃあの保安官にあれこれ調べ上げられるのではなかろうか。だけど、この村でそれをする事が出来る訳がなく。深い溜息が溢れた。誰かにこの時話し掛けられたならば少しばかり話して、まずはイングリッドの元へと向かう前に自己の拠点(<<独りの シュテラ>>の家の屋根裏)にある≪拳銃≫を所持したであろう。]