―京都到着前/新幹線・車内―
(くぅおおおおっ! 俺の篤史が座ってる!!!)
[>>28 心の声を聞いたなら、誰がお前のだと突っ込みを入れられるようなセリフを叫び。
すっかり体勢を崩し、流れに任せて己の膝上に座る聖前に心の中でガッツポーズを取る。]
いや大丈夫だ…。
むしろ、揺れるから危ないって――。
[>>29慌てて退こうとする聖前をさり気なくもがっちりホールドしつつも。
言い訳を並べながら、布越しに伝わる彼の温度と感触を堪能した。
聖前が座った瞬間、周囲から女子達の黄色い声が小さく上がった気がするし。
車内販売のお姉さんも一瞬、目の色が変わった気がするが、
そんな事は気に留める余裕はない。]