………………まぁ、そういうことだ。 うん、俺の影になって、そこで寝ててくれればいいんだ。 いざとなったら、俺が駆けつけるから、何も問題ない。[無論、ただ影武者を頼むという訳ではない。闖入者があれば、囮になって貰って自らが捕獲するつもりでいた。] あぁ、そうだ。 何かあれば呼び出すから、これを持っておくといい。[そう言って、小型通信機を差し出す。自分の立場を怖れずに言葉をかけてくれるヴィンセントのような存在は、今のリエヴルにとっては、むしろ貴重なものであった。*]