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[この艦、ビスマルクは死んだ父親も設計計画段階の頃に関わったものだった。俺がこの艦に乗り込んだのは、父親の背中を追ってという至極単純な理由。
ある意味において父の忘れ形見の様な戦艦に対して、出来る事ならしてやろうと思うのは、まるで実家の妹や弟達に対する感情に似ているから我ながら笑えてしまう]
ん、カシム? どったの。
[通信指揮室へと向かう最中、砲術長殿と別れた後>>13のカシムを見かけてつい声をかけてしまう。実家の弟にかまう様な気分で、ついついこの新兵クンをかまってしまうんだから長男体質ってのは業が深い。
そんなカシムの片手には、今までかまっていた彼からは不釣り合いだと思えるシガーが数本握られていた]