[彼女にとってユーリエは、村人だった。疑われることを恐れない姿勢が、眩しかった。断定的であり、レトフィオンを吊れば終わる、といったやや吟味に欠けるところに、怖さを覚えることもあるが、勢いと、勢いだけで終わらない判断姿勢、白を信じる本気さは、狼では作れないと彼女は思う。
彼女が狼だとしたら、自己暗示でもかけているのではと思うほどの、歪みのなさだ、そう彼女は断じた。
ただ、唯一気にかかるのは襲撃筋である。GJを恐れないアイリ、そしてスノウと彼女の関係を壊したくなかったかのようなラヴィ、という道筋だけは、スノウよりユーリエのほうが彼女にはしっくり来ていた。襲撃には狼の意志が出ると、思ってもいるから。
フィオンの>>6:52も彼女は参考にした。]