― 夢の端 ―ウェル。[うん、うん。と、後悔も嘆きも包むように、暖かい弟の背に回す腕に力を込める。>>+25後悔には首を振り、弟の髪を梳くように撫でた。絹糸のようだった柔らかい髪は、もうすっかり硬くなって。ただその色だけは、光に揺れるヘイゼルは変わらなくて。]……ありがとう。[変わらず自分を想って泣いてくれるのが、嬉しい。時折あやす様にとんとんと、背中を叩いて、好きなだけ泣かせた。]