[数日前、カサンドラと話していたことを思い出す。
それは“約束”を交わした頃のこと。>>3:262]
なあ、もし俺が寄生されてしまうか、何かがあれば。
俺の死体を宇宙へと放流させて欲しいんだ。
そして俺を、宇宙を構成する物質の一つにして欲しい。
あの綺麗な星々の仲間入りにさせて欲しいんだ。
変な願いだろう?
あっさり頷いてもらえるとは思ってないから大丈夫。
宇宙を構成する物質のひとつとなれるのならば、俺が今まで生きていた価値、少しでもあったのだろうなと思えるから。
(それに――砕け散った星、友や家族、仲間とこれで再会できるから。
この広く壮大な宇宙で星になって再会するというのも良いものじゃないか?)
[既に自覚していた。
種族が違う以上、幸せになる道は無いのだろうなと。
それでも、幸せを求めてしまう。
安らぎを求めてしまう。
[この無茶な願いを聞いた時、思えば彼女はどのような反応をしていたことだろうか。**]