― サクソー川 南 ―
──── 橋、
[半数に減り戻って来た斥候から齎された報告に息を呑んだ。
直感が、こっちだ、と訴えてくる]
あちらの戦力は。
[川を挟んでいるにも関わらず兵を減らしたということは弓が居るのは確実だろう。
案の定、えらく腕の良い弓部隊が居た、と返って来た]
…砦に居た名手かもしれないね。
傭兵部隊の諸君、出番だ。
恐らく敵盟主はあちらに居る。
渡河は許しても、進軍は食い止めなければいけない。
行くぞ。
[傭兵部隊415に騎兵55を加えた470の一団が動き出した]