ぐ……っ
[痛む右手も無理に持ち上げ、鎖でどうにか三日月斧の突きを防ごうとする。
位置を合わせるのには間に合ったものの、落下の勢いも合わさった一点集中の攻撃に、鳩尾の辺りへ強か衝撃が入った。
そして右斜め下へ押された体は、そのまま建物の壁の方へ。
無意識に翅を庇い身を反らしたため、肩甲骨の辺りを強打する]
かはっ!
[高度が低かったことは幸いであった。
壁で跳ね返った体を前に倒すことで、どうにか足から着地することに成功する。
しかし即座に飛び立つことは出来ず、痛みに細めた眼差しだけを相手へ向けた*]