― 戦艦シュヴァルベ/来客室 ―
[ 男が歌を零したのは、全くの無意識で、扉を叩く音と共に、はっと気付いて口を閉ざす ]
入れ。
[ 声に応じて扉が開き、ルートヴィヒが兵士に伴われて部屋に足を踏み入れる。
兵士の雰囲気がどこか常より尖っている気がしたが、相手が敵国の将であれば仕方ないことだろうと、不思議には思わなかった。
手振りで、外へと兵を出し(この時も少々躊躇う風だったのが、おかしいと言えばおかしかったが)二人きりとなったところで、かけられた言葉に>>29苦笑を浮かべる ]
戦艦を沈めるには
[ 軽い調子で言いながら、男は内心首を傾げた ]