― 中央平原 ―
[小隊に分かれ駆け巡る
各所に散会しあちらこちらにちょっかいをかける、そんな動きをしている隊の一つが、ふと、疑問を感じていた]
『……あれ、あの中央の歩兵』
『おう』
『……なんかこう……異様だよな』
[ひたすら何かを待つが如く、耐え忍ぶが如き陣容。
なんか歌ってるっぽいのにはちょっと引くが、うっかり距離を測り損ねたら遠慮ない弩の一撃を受けた>>2:163ため、そこは十分に注意していた。
何かあれば、集中打を叩き込むのも辞さない、という意味で。
もっとも、今は牽制程度にとどめているが]