人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


老将 チャールズ

[剣と槍が幾度か噛み合わされ、再び離れる。
その衝撃に、じわりと背の傷が開いて男の腕に血が流れた。
腕を伝った血が、槍の柄を赤く濡らしていく。]


 …───、見事。


[低く一言、そう洩らした。
目前の男とて、無傷ではない。
むしろ潜り抜けて来た道のりを思えば、疲労困憊であるだろう。
けれど気迫は決して衰えてはいなかった。
その剣に宿る気も、瞳に宿る光もだ。
それをみとめて、老将の目もまた鋭い光を宿す。]

(30) 2016/02/17(Wed) 02:04:25

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