― 魔王城付近 ―
日の登りも違うからな。そういうことかもしれん。
[鳴いた軍馬>>2:563は、既にグリヴへとなついているな。とこんなときだけ明後日の解釈を取る。大事なことではないので間違えた解釈となっても大した問題ではない。
大事なことは。英雄は死んだ>>2:566という事実]
ああ、今更お前が出て行っても、生霊騒ぎになるかそっくりな人間。程度にしか扱われん。
[扱いが、既に過去の人となり喪われる理由が悲劇であることは変わらず、慮るべきはむしろ、彼女のほうだ。慰めるように手を取り指を絡めた手>>2:565を握り返し、改めて思いをつたえ、交わした唇がそっと離れながら手は離さない。
どこか触れていないと夢ではないかと不安で仕方なかった。]