人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法学園生 リヒャルト

― 隠れ里 ―

[一通り、準備が整ったのは、ロヴィンが発った二日ほど後。
陽動班と攻撃班、解放班に別れた魔法の使い手たちは、隠形の結界で姿を消しつつ、班ごとに飛行の術を用いてデメララを目指す手はずになっていた]

 ……途中で見つかるのだけは、避けなきゃならないからな。
 みんな、気を付けてくれよ。

[真顔で注意を飛ばせば、お前もなー、と声が返される。
それに、うるせー、と言い返した後、気を取り直して]

 んじゃ、最終確認な。
 最短距離でデメララ近辺まで移動、夜明けと同時に陽動班が鉱山側で花火を上げる。
 本気で鉱山潰す必要はないけど、そう、思わせるくらいの大騒ぎを起こすんだ。

(30) 2020/11/17(Tue) 01:42:56

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