飛んだり走ったり寝転んだり、か、なんかお前の生まれ育ちが見えてきた気がするぞ。[ 大木の根元に寝転がるメルヒオルの後に続いて、自分もごろりと仰向けになって空を見上げながら、竜は呟いた。戦いのなかで魅せたのは、鋭く激しい野獣の如き姿…反面、今ここで目に映るメルヒオルは、どこか無邪気さを感じさせる。 ](子犬みたいだな)[ 浮かんだ思考は、とりあえず胸にしまった。 ]