― 都市上空 ―
[降下の勢いを乗せた一撃は掠ることなく躱される>>20。
狙いも見え見えな意表を突かない攻撃。
真正面過ぎても届かないくらいには、相手も腕に覚えがあるらしい。
ち、と短く舌打ちした後に体勢を戻そうとして、目の前を縦に過ぎる影を見た]
──── !!
[瞠ったオズワルドに迫る銀の大鎌>>21。
急制動を掛け、後ろへと退く力を翼へと伝えながら三日月斧の刃を大鎌の刃とかち合わせるように振り下ろす。
刃の近くを握り振り下ろすことで大鎌の軌道を逸らそうとしたが、大鎌の切先が腕を切り上げていった]