[辛うじて水を湛える淵を見やるのと、そこから幾つもの影が飛び出してくるのはどちらが先か]……四翼の蛇……鳴蛇か![旱魃と深き関わりを持つとされる、蛇の妖。それがいるというのであればこの状況も頷ける、というもの]まったく、厄介なものが……このまま捨て置くわけにはゆかぬ、滅するぞ![宣と共に振るう左手、そこに握られるのは剣一振り。一閃は、飛び出して来た四翼蛇を鮮やかに両断して地に落とす]