人狼物語−薔薇の下国

533 R【P】村2


墓守 シメオン

─ 昨夜・宿のレストラン ─

[食事中、ぎこちなくなった空気を裂くように、カレルがユーリエに声を掛ける。渡していたのは、「花言葉の本」だった。カレルらしいチョイスだと思った。

二人の会話を聞いていたが「結婚式」という言葉に、思わずむせる。]

な……

[驚いてカレルを見てから、ユーリエの方を向く。顔が赤い。自分も同じように赤くなっているのだろうと思った。当の本人は、それじゃあと次のテーブルへ移動している。]

驚いた、な……

[やっと出せた言葉が、その一言だった。
そうしてまた、少しの沈黙の後ユーリエと見つめ合い、どちらからともなく、ふっと笑い出したのだった。]

(30) 2020/03/01(Sun) 16:20:11

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