>>29
[インターホン越しに来た返事。内心にやりとして、話しかける。既に役は作りこみ、舞台の準備は万全だ]
あの……私、今日そちらに泊まっているアイリさんの友達のゾフィヤと言います。こんな夜分遅くにすみません。ですがどうしても、こちらの家の方にお伝えしたい事があって……
[十年以上何かを演じてきたが故の、心から心配するような声。あまり警戒されたくはない]
もしよろしければ、私の話を聞いていただけませんか?
もう時間も遅いので、なんでしたらこのままでも構いませんから……
[あらかじめそう譲歩しておく。玄関にでも出て来てもらえればよし。このままインターホン越しだとしても、手はあった]