[先陣切って駆けゆくクレステッドに続く金色の髪。腕に引いた聖女の眼差しに、かすかに瞳を細めた。>>18] 野茨公―――城主を討つ。 消耗戦になれば、此方の分が悪いからな。 ―――…いや、此処は戦場へ、と言うべきか。 ダンスホールに誘えなくてすまないね。[彼女にしてみれば社交界デビューにはまだ早いが。エスコート以外で異性の手を引くのも珍しい。]