「ほぉんと、元気よねぇ。若いって羨ましいわ」おや、君も来たのかいメル。[横から届いた聞きなれた声に、ローランドは視線をそちらへと向ける。放浪の旅を共にしたもう一人の相棒、今はこの学校の精霊師学科で教鞭をとる精霊師。おおよそ女性らしい服装とメイクをしているが、その身体に凹凸は無い。が、見てくれだけは整っているため、大概の人は女性として認識する、そんな存在だ]