…明星なんてガラじゃないんだよ、僕は。
[素敵な名前だなんて言われても>>25、少しも嬉しくない。吐き捨てるように呟いたのも束の間、次いで告げられた言葉にはつい呆れた顔をしてしまった。]
……そんなに忘れっぽくて、よく学科試験に通ったな?
さては実技で通ったクチか?
[だとしたら、僕とは対極の存在ともいえる。僕は間違いなく学科や魔科学の功績のみで通っているだろうから。
そんな相手と本当に仲良くできるんだろうか。しっかり握られた手に、思わず腰が引けてしまった。]
…別に損とか得とかそういうのは関係ないだろ。
魔物と仲がいいってのは、その、素直に凄いと思うけどさ。
[研究に必要な素材を採ってきてくれるのはありがたいけど、別にそれが目当てで応じたわけじゃない。そんな卑しい奴だと思われるのはなんだか癪で、口を尖らせてそう答えた。]