『いーか、シュテルン。 命にかかわる大事でもない限り、女子の頼みを無碍にするのはやめとけ。 無暗に愛想ふりまく必要はないけどな、恨まれると後々辛くなるからな』[これ、育ての親にして太刀の師が、いつもまがおで言っていた事である。それを思うと断りにくい。ひじょーに断りにくい。故に]……ん、まあ。ぼくも、ひとりじゃちと心配ですし。……構いません、よ。[ちょっとへにゃりとしながら、返したのは肯定だった。*]