― 天上宮 ―[そんな経緯で相成った此度の来訪だが、夫は着くなり帝に呼ばれて座している。話が終われば戻って来られるだろうと、近くの長椅子に座って待っているのだが]…また何事が起きたのかしら。[何か、ではなく既に起きているのだろうという前提の呟きは、共に控えていた夫の眷属にも届くものだった]