― スラム街 ―……へ?[不意に聞こえた名を呼ぶ声に、飴色の瞳が瞬く。それと共に頭上にさした陰に見上げればそこに自由落下してくる姿。>>23沈黙数秒。後、沈黙したまま、前へ向かってひょい、と跳んだ。受け止めるなんて優しさは、残念ながら持ち合わせていない。ついでに、無様に落ちるような奴じゃない、という妙な信用もそこにはあった……かもしれない。*]