人狼物語−薔薇の下国

471 overlap memory/重なる絆(続)


尉官 ドロシー

[船の汽笛が聞こえ、>>25
硝子越しにも聞こえた声に思わず足を止めた。
タラップを降りたばかりの場所で声を張り上げる姿が
自ずと視界に入り込む。

可愛らしい子だ。
緑色の瞳には、期待と不安が入り混じっていて、
まるでこれから冒険に出かけるかのよう。]

 ――サシャ、

[反復した名前はやけに馴染んだ。
瞬いた拍子に水が頬を一滴流れて、不思議に思う。

潮で目が乾いたのだろうか。
距離からして普通の人はドロシーの存在に気付かないだろう。
だけどなぜだかその場にいられなくなって
足早にその場を離れるのだった。]

(30) 2017/02/07(Tue) 21:50:56

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