そうだな、その時は頼むとしよう。
[逞しくなったものだと思いながら言葉を返す。
頼るかどうかは別として、その心遣いは嬉しいもの。
尤も、当の昔に一線を退いた身とは言え、そこらのゴロツキに遅れを取るほどではない。
武器を鍛えるのも相まって、筋肉の衰えは最小限に留まっており、武器を振るうにも差し支えなく。
万一があれど対処は可能だ。
唯一の不安は軍属時に負傷した左足。
歩く時もややぎこちないことは、親しい者であれば周知の事実だった]
サシャも気をつけるんだぞ。
[手を振り工房を後にするサシャにそう声をかけながら見送る]