― 校舎内にて ―
ねえ、エレクトラ。思うところがあるの。
『何よ、藪から棒に』
見知った、あるいは親しい人たち同士で争いあうことより、辛いことって、あるのかしら。
[そう思い至ったのは、かつての自分と亡き友人と、まだ戦い続けていた4人とを重ね合わせていたせい。
彼らはおそらく、この村の人間なのだろう。
だとしたら、親しい間柄であってもおかしくない。
それなのにこうして、魔女の試練に挑み、魔女になるべく争い合っている。
魔女を目指すためとはいえ、親しい者同士がいがみ合う形になった。
彼らも、辛い思いをしていないはずがないだろう]